2025(令和7年) 沖縄の『旧盆』はいつ?

沖縄生活
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こんにちは。
だんだん暑さが増し、夏本番が近づいていますね( ^∀^)

暑さに慣れているはずなのに、毎年異常な暑さを感じている気がするのは私だけでしょうか?

さて、夏になるとどこからかエイサーの音が聞こえてきます。

え!?もうお盆の時期!??

主婦の方や仏壇がある家に嫁いだお嫁さんは、チムワサワサ~する事でしょう。
ちなみに、「チムワサワサ~する」とは沖縄の方言で「胸がザワザワする」という意味です。

お盆の行事は忙しいので、買い出し行かなきゃ!これ作らなきゃ!あれも用意しなきゃ!お中元何にしよう!って感じで、気持ちが慌ただしくなるので、私もよくお盆前はチムワサワサ~しています。

今回は、「沖縄の旧盆」についてお話していきたいと思います。

旧盆といえば、沖縄では一大行事。行事が多い沖縄の中でも、大きな御願行事うがんぎょうじと言えるのではないでしょうか。ここでは、沖縄の旧盆について説明していきたいと思いますが、地域よって内容が異なるので、今まで私が教わってきたやり方を紹介していきます。

旧盆は毎年、旧暦の7月13日~15日と決まっています。

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2025年(令和7年)の旧盆は・・・

新暦
◆2025年(令和7年)◆
9月4日(木)ウンケー
・9月5日(金)ナカビ
・9月6日(土)ウークイ

2025年の旧盆は9月だーーーー❗️

初日・ウンケー

ウンケーとは、沖縄の方言で「お迎え」という意味で、この日はご先祖様を仏壇のある自宅にお迎えする日です。夕方頃、家族一同集まってご先祖様をお迎えし、ジューシーという沖縄の炊き込みご飯(ウンケージューシー)や、お汁、ご先祖様達が生前に美味しいとしていたご馳走などを作り、果物も用意してお供えします。また、旧盆シーズンにはサトウキビがスーパーの店頭に並びます。これは、ご先祖様が帰る時の杖代わりになるようで、忘れずサトウキビもお供えします。初日のウンケーの日は、夕食のみ準備します。

☆お供えするもの☆
・お茶、水、お酒、お花
・ウンケージューシー
・お汁
・ご馳走
・果物の盛り合わせ
(りんご、みかん、バナナ、パイナップル、スイカなど2組ずつ用意します。沖縄では、左右対称が基本の飾り方なので、必ず2組ずつ用意します。)

・サトウキビ(2本)
・ミンヌク(野菜の切れ端数枚を小さな器に入れ、その上に片栗粉をふりかける)
※ミンヌクとは、ご先祖様と一緒に付いて来てしまった無縁仏むえんぼとけ餓鬼がきに渡すために準備しておくそうです。

中日(ナカビ・ナカヌヒ)

この日は、親戚回りをします。仏壇を持っている親族の家へ、お中元を持ってお伺いします。
沖縄は親戚の数が多いので、1日で廻れない事もあります。
お中元の相場は1つ1,000~1,500円が目安です。
お米や鰹節、箱入りのシーチキン、洗剤セットなどよく見かけます。仏壇を持っているお家の方は、茶菓子などを用意してお客さんのおもてなしをします。たまにしか会えない親戚とお話をしたり、ご先祖様との思い出話をしたりします。

中日にお供えするものは、ご先祖様がゆったりとお過ごしできるように、ご家族と同じ食事を作りお供えします。おやつ時間には沖縄のぜんざいなど甘いものを。夕食のメニューは特に決まっていなく、中日、ナカビ、中身、中身汁・・・w。って感じで、中身汁とおかずを作ってお供えしています。

☆お供えするもの☆
・お茶、お水は毎日新しいものに変える
・朝食は、みんなが食べるものと同じでOK
・昼食は、昔ながらの風習でそうめんをお供えします。
 (我が家では、そうめんチャンプルーにする事が多いです。)
・おやつ時間には、ぜんざいやケーキなど甘いものを用意
・夕食は、おかずと中身汁とごはん等

末日・ウークイ

ウークイとは、沖縄の方言で「お送り」という意味で、ご先祖様をあの世へお送りする日です。
この日のご先祖様には、三枚肉や豆腐、魚てんぷら、こんにゃく、こんぶ、ごぼう、かまぼこ、お芋などが入った重箱やお餅を準備します。こちらは、『上間てんぷら』等で予約できます。
お供え用のお菓子として、レモンケーキやマドレーヌなど。そしてソーキ汁を用意しお供えします。少し前までは、重箱もすべて手作りしていたようですが、最近では働いている女性が多く料理をする時間がないため、天ぷら屋さんやスーパーに重箱などを注文する家庭が多くなってきています。

☆お供えするもの☆
・お茶、お水は変えて、朝食昼食はみんなと同じものでOK
・夕食は重箱、お餅(この2点はお店で注文できます
・お供え用のお菓子
・ソーキ汁
・おかずなど
・各家庭が持参したお供え物

私の実家では、各家庭お供え物を1品ずつ持ち寄ります。手作りの料理やケーキなど各家庭が持参したものもお供えします。

仏壇にお供えものを用意し、お線香を立てます。

しばらくしてウサンデー(お供え物を下げること)をします。その際に、ご先祖様が食べましたという意味で、食べ物を一つずつ裏返しにします。そのあとみんなで美味しく頂き、お見送りとなります。

ウチカビとは?

ウチカビと黒線香

お見送りの際に必要なのが、ウチカビ!ウチカビとは、「あの世のお金」の事です。
ご先祖様があの世でお金に困らないように、ウチカビを燃やすそうです。ちなみにスーパーなどで1束150円~200円で売られているそうで、見た目は黄色くてペラペラしている紙ですが、あの世ではウチカビ1枚1万円だそうです。(噂話なので本当の金額はわかりませんが・・・w)この世ではウチカビを使って買い物はできませんのでご注意を!!

拝みを捧げ、ウチカビを燃やす専用の、金属で作られた容器とお箸でウチカビを燃やし、お供えしていたお茶、お水、お酒をかけて火を消し、最後にウートートー(拝み)をして玄関の外でご先祖様をお見送りします。

これで一通り、終了となります。

(そのあとは、集まった家族でお酒を飲んだり、お盆の時はエイサーの道ジュネーも各地で行われているので、みんなでエイサーを見に行ったり♪)

お盆の前に公民館などで青年会がエイサーの練習をしているのですが、太鼓の音を聞くと「そろそろお盆の時期だなぁ~」と感じます。

〈昨年の「全島エイサーまつり」は下記の記事から!〉

〈旧暦行事カレンダーは、下記の記事から!〉

<お供えにオススメのいなりとチキンは下記の記事から!>

沖縄では、ウークイの日に仕事をお休みにする方が多いと思います。小さなお店やクリニックなど、お休みになるところもあります。私の妻は、以前クリニックに勤めていたのですが、そこのクリニックでは旧盆関係なく診療していたので、患者さんによく「あんた達そろそろ仕事終わらないとウークイ間に合わないんじゃない!?」と言われることもあったとかw。

2025年のお盆は、木・金・土!

翌日が日曜日で良かった〜💨

皆様、いつもお疲れ様です。きっと、ご先祖様も喜んでいると思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは、また次の記事で!よい一日を!